朝、私たちを目覚めさせるのは何でしょう?外の光、目覚まし時計の音…。しかし、真の起床の鍵は、実は私たちの脳の奥深くに隠されています。


睡眠と覚醒のバランス、その鍵は「オレキシン」

睡眠と覚醒のバランス、その鍵は「オレキシン」
睡眠と覚醒のバランス、その鍵は「オレキシン」

目覚まし時計のアラームに飛び起きる朝。繁殖期の猫たちの鳴き声に目が覚める夜。雷鳴に驚いて眠れなくなることも。これらはすべて、外部の刺激が脳に影響を与えるためですが、それだけではありません。現在、覚醒は外部からの刺激によるものではなく、脳内部で生成されることが明らかになっています。
生命維持システムをコントロールする古い脳、脳幹にある神経細胞は、モノアミンと呼ばれる神経伝達物質を生産します。これにはノルアドレナリン、セロトニン、ドーパミン、ヒスタミンなどが含まれます。これらの化学物質が脳幹から大脳皮質に広がり、覚醒を促します。覚醒時には、脳幹で生成されるアセチルコリンという化学物質に反応するコリン作動性システムも活動します。
一方で、睡眠中は視床下部の視索前野にGABAという化学物質が作用します。モノアミンとアセチルコリンが関与するシステムとGABAが関与するシステムが、シーソーのように動いて睡眠と覚醒を調節しています(下図参照)。このシーソーの上で覚醒システムを支えているのがオレキシンという神経ペプチドです。オレキシンが不足すると、状況を選ばずに強い眠気を引き起こすナルコレプシーという病気になります。睡眠と覚醒のメカニズムは、実に複雑に絡み合っているのです。

覚醒を司る脳内のシグナル伝達経路

覚醒を司る脳内のシグナル伝達経路
覚醒を司る脳内のシグナル伝達経路

モノアミン作動性システムは脳幹から始まり、前頭葉から後頭葉に至るまで、脳のあらゆる部分にその影響を及ぼします。一方、コリン作動性システムも脳全体に作用するものの、特に視床への影響が顕著です。これらのシステムは、いずれも覚醒時に活発になります。

コリン作動性システム
コリン作動性システム

コリン作動性システム:外側被蓋核、脳幹の橋、アセチルコリン、脚橋被蓋核、視床。
モノアミン作動性システム:脳幹細様体、青斑核ノルアドレナリン、縫線核セロトニン、結節乳頭体ヒスタミン。

二つのシステムとオレキシンの相互作用

二つのシステムとオレキシンの相互作用
二つのシステムとオレキシンの相互作用

モノアミン作動性システムとコリン作動性システム、そしてGABA作動性システムは、シーソーのように交互に働き、覚醒と睡眠のサイクルを形成します。しかし、覚醒状態の安定は、オレキシンの存在なしには成り立ちません。

オレキシン(視床下部外側野)
オレキシン(視床下部外側野)

視索前野:GABA作動性システム
オレキシン(視床下部外側野)
脳幹:モノアミン/コリン作動性システム
活性化:覚醒!

眠りのまなび
Powered by まくら先生

眠りが変わると、疲れがリセットされる。疲れがリセットされると、何でも挑戦できる。まくら先生のアイテムで、 明日のエネルギーをチャージしよう。

あなたの睡眠の質が変わる!
まくら先生
お店でもネットでも作れるオーダーメイド枕

Point. 01

人間工学に基づいた 技術

Point. 02

体型に合わせた
オーダーメイド

Point. 03

日本国内の工場で 丁寧に仕上げます

まくら先生が作る枕は別格です。 頭が 「ここが私の居場所だ」 と感動するほど。 他の枕が引退を決意するくらい フィットします。 そんな特別な枕をおつくりします。

なだらかなS字カーブを維持する

まくら先生厳選のマットレス

オーダーメイド枕が
大人用・子供用 10,780円(税込)~

夜遅くに高まる覚醒のピーク

夜遅くに高まる覚醒のピーク
夜遅くに高まる覚醒のピーク

脳幹からの覚醒信号は、一日中一定のリズムで働いているわけではありません。時間によってその強度が変動することが知られています。多くの人が朝に覚醒のピークを迎え、夜になるにつれてその強度が低下すると考えがちですが、実際には日中の覚醒出力は意外と低いのです。朝6時に起床した場合、昼に向けて徐々に出力が上がりますが、昼過ぎには一度低下します。ランチ後のリラックスタイムがこれに該当します。
なぜこのようなパターンが存在するのかはまだ明らかではありませんが、人間が昼間に短時間眠る二層性睡眠の習慣を持っている可能性があります。その後、覚醒出力はV字回復を見せ、起床時間から13~16時間後に最高潮に達します。つまり、朝6時に起きた場合、夜の7時~10時が最も覚醒が高まる時間帯です。この時間帯を「睡眠禁止帯(フォービドゥンゾーン)」と呼びます。
このゾーンでは、睡眠の門は完全に閉ざされています。そのため、翌朝早起きするために早めに就寝しようとするのは効果がありません。逆に、目が冴えてしまい、不眠を招くことも。普段の就寝時間まで待つのが賢明です。

覚醒出力の二重カーブ

覚醒出力の二重カーブ
覚醒出力の二重カーブ

脳幹からの覚醒信号、特にモノアミン作動性システムによる出力の変動を示す概念図です。午前中に高まる覚醒パワーは、午後早い時間に一旦低下し、その後再び上昇し、起床から16時間後に最高点に達します。
図解:
覚醒度:高い → 低い
6:00:覚醒開始
14:00:昼間の中だるみ
22:00:覚醒のピーク

15分以内に眠れなければ、ベッドを離れてリラックス

15分以内に眠れなければ、ベッドを離れてリラックス
15分以内に眠れなければ、ベッドを離れてリラックス

「睡眠禁止帯」にあたる時間帯は、一日の中で体温が最も高い時期です。睡眠に入るためには体温の低下が必要なため、この時間帯は脳だけでなく身体的にも眠りにくい状態にあります。無理に眠ろうとする必要はありません。寝付けない経験は、実は問題を引き起こすことがあります。失敗体験が心に残り、不眠の不安を引き起こすこともあるのです。
健康な睡眠とは、ベッドに入ってから10分、長くても15分で眠りにつくことです。もし15分以上眠れない場合は、ベッドから離れてリラックスすることをお勧めします。自分がまだ「睡眠禁止帯」にいると考え、無理に眠ろうとしないことが大切です。眠気が自然に訪れたときに再びベッドに戻れば良いのです。

眠りのまなび
Powered by まくら先生

眠りが変わると、疲れがリセットされる。疲れがリセットされると、何でも挑戦できる。まくら先生のアイテムで、 明日のエネルギーをチャージしよう。

あなたの睡眠の質が変わる!
まくら先生
お店でもネットでも作れるオーダーメイド枕

Point. 01

人間工学に基づいた 技術

Point. 02

体型に合わせた
オーダーメイド

Point. 03

日本国内の工場で 丁寧に仕上げます

まくら先生が作る枕は別格です。 頭が 「ここが私の居場所だ」 と感動するほど。 他の枕が引退を決意するくらい フィットします。 そんな特別な枕をおつくりします。

なだらかなS字カーブを維持する

まくら先生厳選のマットレス

オーダーメイド枕が
大人用・子供用 10,780円(税込)~


篠宮恵美
About me
篠宮 恵美

私は、睡眠業界に新たな息吹をもたらすため奮起した女性起業家です。2006年に立ち上げた「まくら先生」は、オーダーメイド枕の分野で革新を遂げ、現在では数万人のお客様に愛用されています。私の祖先が築いた100年以上の歴史を持つ寝具業界の知識を活かし、4代目として新たな挑戦を続けています。
私の使命は、一人ひとりに最適な睡眠環境を提供すること。女性や子どもたちのための特別なケアに特に力を入れています。私たちのオーダーメイド枕は、13カ国以上の国々からも注目され、国際的な評価を得ています。
睡眠は、毎日の生活に欠かせない要素。私は、あなたが毎晩、最高の睡眠を得られるよう、心を込めてサポートしています。